くろす先生の機密報告書

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NDIで2PC配信を始めたらバ美肉ボイチェンVtuberをしていた話(Twitch,OBS,VSeeFace,バ美声)

目次

おまえは何を言っているんだ

バ美肉した様子3選(声が出ます)

NDI ( Network Device Interface )とは

端的に言うとキャプチャーボードなしで2PC配信ができる伝送方式です

一応動作環境を満たす必要はありますが今回はそれらを満たしていました

OBS-NDIの導入方法については検索すれば山のように出てくるため割愛します

obsproject.com

なぜ2PC配信なのか

1PCでは配信とタルコフ(激重ゲーム)だけでPCがヤバイので負荷を分散させます

バ美肉とは

主に「バーチャル美少女受肉」あるいは「バーチャル美少女セルフ受肉」の略

2次元の美少女アバターに自分の表情や動きを反映させる手法の呼称でしょうか

そのような技術自体は割と昔からありました

過去の経緯から個人的にはフルボディートラッキング

(五体の動きを反映させること)が条件だと思っていたのですが

顔認識のみでも該当するようです

今回はWebカメラを使った顔認識ソフトによる表情反映と頭(肩より上?)の

ラッキングのみになります

dic.nicovideo.jp

Vtuberとは

端的に言うと2次元アバターを使用して活動している動画投稿者・配信者の呼称です

個人的には火付け役となった方々の要素を考えると

「2次元アバター+仮想のキャラ設定・人格を付与して動画投稿や配信活動をする人」

が条件だという印象がありました

そのため単に2次元アバターを使っているくらいでは

ただの動画投稿者・配信者の範疇でよいのでは?と思っていましたが

Twitchでは

「ストリーマーがバーチャルアバターを使用している」ことを対象としています…

つまり本人が否定しない限り

バーチャルアバターを使用していればVtuberです

dic.nicovideo.jp

NDIで2PC配信を始めた経緯

大体貧乏性が原因

・ゲーム(タルコフ)の録画データを残したいがローカルストレージの空き容量がない

配信してネット上に保存すればよい

1PC配信では負荷がかかる

・キャプチャーボード等の2PC配信に必要なデバイスがない

無料で公開されているNDI伝送技術がある

 

趣味で手を出すには

定番のキャプチャボードが高すぎる&故障・不具合報告が少なくないため

まずは動作環境を満たしていて無料で公開されているNDIを試そう

ということになりました

長年PCゲーをプレイしていたこともあり

型落ちですが配信に支障がないスペックのパーツでサブPCを組めていました

 

配信ツール

NDIが使えるOBS一択でした

 

配信プラットフォーム

見慣れていてクリップ機能(配信から1分までの動画を切り抜いて保存できる機能)が

使いやすいTwitchにしました 他を試すのが面倒でした

Twtichの場合デフォルトでは

配信記録(最近の配信)が日数経過によって削除されてしまいます

ダイジェスト機能を使って配信を切り抜いて保存することによって

(配信全体を指定することも可)半永久的に保存することができます

導入時の各バージョン

OBS Studio 25.0.8(執筆時は27.2.4)

obs-ndi 4.9.0

使用デバイス・ゲームPC・配信PCのスペックの紹介

PCスペック・使用デバイスについてはGearticsにまとめています

バ美肉した経緯

Bongobs Cat Plugin

まずは手元を映したいと思い導入 OBSのプラグインです

2020年にHyper Scapeというゲームの配信者経由で知りました ありがとうHyper Scape

VSeeFace

手元だけでは物足りなく感じ

表情を出力したいと思い

Webカメラから自分の表情や頭の位置を2次元アバターに反映させるソフトウェア

を探しました

中でも「アイテム」という機能で画像をアバターに張り付けることができる

VSeeFaceを選びました

「模擬視線トラッキング:カメラを見る」(一部のモデルで上手く機能せず)

「音声リップシンク

「グローバルリセット位置ホットキー」

「ミラーモード」等の機能も良さげです

VRヘッドセット黎明期にFacerig(Webカメラで顔認識をして3D・2Dモデルに反映させるソフト)を

触っていたこともありここまで全て無料で導入可能な点も含めて技術の進歩に驚きを隠せません

あとは改変可能なフリーの3Dモデルの額に自分のアイコンでもつけておけばええやろという考えでした

スリープモードから復帰後にトラッキングや音声リップシンクが動作しなくなるため

設定から選択し直すかソフトウェアを再起動する必要がありました

動作が重くなる場合もあり再起動が必要です

インポートしたアイテムは保存されますが3Dモデルにつけたアイテムの状態は

保存することができないため

再起動する場合はアイテムをつけ直す必要がありました

使用した3Dモデル(ニコニ立体ちゃん)

ライセンスの自由度が高いフリーの3Dモデルと言ったらコレ

VSeeFaceで使うためVRMモデルを使用しています 他に探す気がありませんでした

3d.nicovideo.jp

ボイスチェンジャー

「声なしですか?」「声なしですか?」「声なしですか?」

2次元アバターを表示している配信では

発声を求められているのでしょうか?

確かにリアクションを配信に載せることで当時の感情を残すことができ

視聴者にも伝えることができます

声を出しましょう

使用モデルに違和感のない声が理想的です

しかしかわいいとは言えない私の声がかわいいキャラクターから発せられることに

私は耐えることができませんでした

声帯を変えましょう

リアルタイム性を気にしないのであれば合成音声という手もあります

あとは無言勢という選択肢もあります

(VRChat等で実際にあります Chatとは一体何なんだろう…肉体言語…?

私の声質に合った方法としては

高い声が出続けるように極力喉を振動させない発声方法で喉を固定し

どうやらミックスボイスという発声方法のようです

口調やイントネーションを一般的ではないものに寄せ

ボイスチェンジャーにてピッチ120%前後・フォルマント110%で変換して出力するというものでした

集中力が低下すると破綻しかねないため

タルコフ等の対人ゲーで使用するには訓練が必要だと思いました

ボイスチェンジャーバ美声を使用しておりますが現在有償です

無償体験版は10分で自動停止するようです

試しに使う分には体験版でも問題ないと思いますが

使った上で自分にとって本当に良いものだと感じたのであれば購入すると良いでしょう

ちなみにピッチやフォルマントを変更することができるソフトウェアは探せば他にもあると思います

バ美声ピッチシフトメモ 126.8% 100Hz,126.3% 125Hz,130.5% 150Hz,132.8% 190Hz,127.1% 212Hz,118.0% 250Hz,120.5% 280Hz,118.1% 308Hz,114.3% 330Hz,114.3% 360Hz,118.1% 400Hz

NDI2PC配信の問題点と対応策

追記

Windows10の場合

コントロールパネル→ネットワークと共有センター→イーサネットのプロパティ→構成→詳細設定タブ→速度とデュプレックスの値を最大値にすることで

下記のラグが解消しました

下でも記載していますが2.5Gbps環境が必要かは正直わかりません

 

見てもらった方が早いでしょう 声無しです 環境によっては閲覧できないかもしれません

特定の条件下で配信映像のフレームレートが低下しているように見える

実際のゲーム画面は60FPS以上出ており

OBSでも60FPSで出力される設定にしているのですが

配信では60FPS出ているように見えませんでした

この現象は配信PCのプレビュー画面でも同様でした

音と映像がズレる

ラグが一定ならOBS上のフィルタで遅延させてやれば解決するのですが

ズレのタイミングや程度が一定ではありませんでした

またフルスクリーンのゲームを最小化し

再度表示させたりすると音と映像がズレたり

タルコフでいうとマップへ出撃する前後で

なぜか音と映像がズレたりしました

ポケモンで例えるとバトル画面に遷移する度に音ズレが発生するようなものです(?)

このような問題点は他のタルコフ配信者がNDI2PC配信を試みていた際の配信でも

確認することができました

どうやら私の環境では2PCのいずれかで

配信やNDI通信の他に動画視聴等で通信を行っているタイミングで発生しており

その通信量が多いほどその程度が大きくなることが判明しました

実際先ほどお見せした2PC配信をし始めた頃のタルコフ配信では

一定時間経過後から30FPSほどしか出ていないように見える上に

ガッツリ音ズレもしていることがわかります

オマケに倒してはいけないキャラクターを倒してしまっている

これらは

2PCにて配信の他に通信を行わないこと

使っていなかったノートPCやスマートフォンから動画を視聴すること

解決しました

他にもLANボード等との相性があったり

ネットワーク機器の通信速度を1Gbpsより高くしないと遅延が発生するとの情報がありましたが

私の環境ではOBSとNDIを合わせても100Mbps弱しか通信していなかったためよくわかりませんでした

配信環境

図解

ピンクの矢印がPC音声

オレンジの矢印がマイク音声です

使用デバイスGearticsに記載しています

ソフトウェアは私のTwitchチャンネルの「クリエイターについて」に記載しています

2PC配信について調べる上でこの手の画像は何度か目にしましたが

正直使用デバイスやソフトウェアを把握していないと全くわからないですね

ボイスチェンジャーへ入力する声は前述の理由で聞きたくないため

密閉型のイヤホンで自分の声を遮断し

ボイスチェンジャーソフト等の遅延の少ないループバック機能を使うことで

自分の声を遮断しつつ変換後の声を聞きながら配信をしています

OBSでノイズ除去する前の音声であればバ美声にはその機能があります

また私はGSX1000というデバイスに搭載されている2つの再生デバイスのうち1つに

ループバック音声が再生されるように割り当てて使用しています

遅延はありますがOBSのモニター音等から出力してやっても良いと思います

Equalizer APOでマイクに対してVSTプラグインを使えるとの情報がありましたが

まだ詳しく調べていません

一部ソフトウェアの紹介

VoiceMeeter Banana

仮想ミキサーです 慣れるまで時間がかかりました

YAMAHA SYNCROOM

仮想オーディオドライバです

仮想ミキサーと使い分けたりします

図解では仮想ミキサーと同じ位置です

 

Google Chrome Portable

インストール不要で使えるChromeです

普段使いのChromeの設定を変更したくないため使用しました

マイク音からの字幕生成・翻訳に使っています 活舌が悪いので機能していません

OBSの出力・映像設定

とりあえず設定画面の出力と映像タブをベタ張り 2PC共通だと思います

映像タブはNDIで出力中は変更できないため変更時は一旦オフにしましょう

NDI Source(配信PC側)の設定

私の環境ではLatency ModeをLowにすると画面切り替え時に発生していた遅延がなくなりました

Syncはどちらがいいのか正直わかりません 面倒だったのでリモート越しのスクショですごめんなさい

OBSの音声設定

OBSの音声モニタリングの音をDiscord等に入力することで

OBSの音声フィルタを通して通話できるようにしています

若干ラグがあります ラグが酷いときはBananaを再起動すると直りました

OBSの音声フィルタ

軽く検索をして出て来たものを使っています

まとめ バ美肉について

2PC配信とバ美肉はいいぞ

Vtuberになりたい・バ美肉をしてみたいと考えると

架空世界の登場人物のような

唯一無二のデザインや凝った設定が必要なのでは?と思うかもしれません

自分が本当にしたいことが何なのかにもよりますが

まずはお試しで2次元アバターを使用して活動をしてみると良いでしょう

活動をしていく中で新たな疑問点や課題が見つかると思います

個性的な外見や設定は活動の中で付与されていくものでも構わないし

外見がネックであれば私のように

自由度とクオリティが高いアバターを借りるという選択でも良いと思います

世間的には2次元アバターを使って活動していればそれはVtuberです

個性は声や小物・活動内容で出すこともできます

バ美肉のハードルを下げていきましょう

この先Vtuberとして(2次元アバターを使用して)

バ美肉をして動画投稿・配信をする人の数が

Twitterのアイコンをアニメアイコンにするレベルの軽いノリで増えていくといいなぁ…

と思います

かわいいは正義です

 

 

ところで

バ美肉おじさん」が一部で「地獄」と表現されることがあります

次の動画はバ美肉とはまた違うけれど

あの「雪だるまつくろう」で有名なシーンの素になっている人もおじさんなんだ

頑張れ全てのバ美肉おじさん…